TORAY PPO TENNIS

WTA
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ポストマッチインタビュー

POST
MATCH
INTERVIEW

2023.09.29

ベロニカ・クデルメトワ選手

シングルス準々決勝
センターコート第二試合 1 2 3
イガ・シフィオンテク(POL)
★ベロニカ・クデルメトワ
ベロニカ・クデルメトワ選手

今の感想を聞かせてください。どういうお気持ちですか?とても喜んでいる感じでしょうか。それとも何か驚いてるという感じがあるんでしょうか。

驚くことはありません。私はいつでもいいプレーができる、そしてどういった選手でも 戦って勝てるという風に信じていますので、今日はそれが、イガ選手、シフィオンテク選手との試合で、それが実際に起こりました。 これまでは4回連続で彼女には負けていましたけれども。必ず自分も常に、いいベスト、最高の試合をすることができると考えていましたし、今日は本当にそのベストが尽くせて良いところが出せたと思っています。

確かに今おっしゃった通り対戦成績というのは非常に不利だったわけですけれども、そのイガさんを相手に今日この試合まで前にどういった作戦、あるいはどういった 気持ちで臨むということを決めていたんでしょうか。

もちろん。この試合の前に起きたことというのはもう自分ではもうどうしようもありませんから、とにかくこの試合でどういったことができるか、 彼女の側にボールをできるだけ多く送り込もうということに集中していくということは考えていましたし、チャンスがあればどんどんどんどんアグレッシブに攻めていきたいという風に思っていました。
今日の試合ではとてもサーブが重要になりましたし、そのサーブが非常にうまく運んでいったと思います。第2セットではイガがとても早い展開の試合を仕掛けてきて、非常にタフな内容になりましたけれども、 第3セットで私もしっかりとそれを受け止めることができましたし、またアグレッシブな自分に戻ることもできましたので、そこで勝機を見出せたんではないかと思っています。

イガさんご自身はとても、彼女のテニスがなかなか出せなかったという風に言ってましたけれども、あなたから見て、彼女は何か、どっか違っているという感覚はありましたか。

え。とにかく、自分ではやはり、彼女の方は最高の状態ではなかった、最高のテニスではなかったんではないかと思いますけれども。ただ、テニスプレイヤーというのは当然良い時もあれば、良くない時もあります。私自身も、え、自分がうまくできていないな、自分のベストを出せていないなという風に思う時も確かにあります。 もちろん、彼女の場合は、今日、それでも、やっぱり素晴らしいファイターですから、第3セットまで持ち込むという試合展開になりました。ですから、決して簡単に倒せる相手ではないというのは明らかにまた分かったところですけれども。 私自身もさ、第3セットになって、非常に何とか食らいついていかなければいけないという気持ちになりましたし、それをやりましたが、強いて言えば、もしかしたら私の方がより手堅いテニスができたのではないかなと。えー、もう少し彼女よりも今日は私の方が、気持ち的にもしっかりと平静を保てていたのかなという気持ちはあります。

ここ2年ほど、WTAはこのアジアでのスイングを、コロナなどの原因が理由で行ってきませんでしたけれども、今年は、その大会なども全部、ほぼほぼ復活してきて、いよいよそのシーズンも終わりに近づいていますが、あなた自身は、ご自身の自宅などからも遠いところで、こうして戦わなければいけないというのはやはり厳しいものがあるんでしょうか。それとも、どのようにこのモチベーションを上げて戦っているのかというところを、ちょっとシーズン終わりに向けて聞きたいところなんですが。

確かにシーズン終わりに向かうと、非常にまた、えー厳しさは増してくるかなとも思います。 1年中やはり移動をずっと続けますし、毎週のように移動して戦っているので、実際に私、今自宅からも遠いところにいますので、家族、あるいは自分が住んでいる場所をとても恋しくなる気持ちもあります。ただ、これは私たち、そして私が自ら選んだ道ですので、えー、それはもちろん受け入れながらやっていますし、次 どこに行くかというのは分かりませんけれども、どこに行っても、やはり当然、毎日ですね、自分は少しでも 成長していきたいと思います。少しでも良いベロニカでありたいという風に思って、そうやって毎日を過ごしていきたいと思いますが、次の大会でどんなことがあるかも分かりませんし、またここでの試合、明日またどういった試合になるかも分かりません。ただ、その中でも自分は常にベストを尽くして、そして そういった大会、その町、今その時にいる街で十分に楽しめればと思っています。 何度も言っていますけれども、やはり日本、そしてこの東京という街は大好きなので、ここの食事、えー、人々、そしてこの雰囲気、環境といったところは私は本当に大好きですから、この大会でもできるだけその自分のベストを尽くすということを全うしてみたいと思っています。

あの、ちょっとプライベートな話になりますけれども、あなたのコーチはご主人でもある方がされていますが、夫をコーチに持つということの利点、そして良くない点 あったら教えてください。

なかなか難しい質問だと思いますけれども、えーそうですね。やはり時に難しいなと思うこともあれば、時には楽だなということもあります。えーやはり、家族であるという関係性を自分のこの職業であることと結びつけていくというのは非常に難しい点も当然出てくるんですね。やはり、他の家族のメンバーが近くにいるわけではないので、父や母、その他の身内がいないので、どうしても夫であるセルゲイと私しかいないという環境ですので、そこはなかなか難しいところも出てきてしまいます。 ただ、それと同時に、私たちいつも2人で一緒に移動もできますし、お互いをサポートし合うこともできるので、そういった点ではとても大きなプラスになってると思っています。