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ポストマッチインタビュー

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MATCH
INTERVIEW

2023.09.29

マリア・サカーリ選手

シングルス準々決勝
センターコート第四試合 1 2 3
カロリーヌ・ガルシア (FRA)
★マリア・サカーリ (GRE)
マリア・サカーリ選手

明日、準決勝ではジェシカ・ペグラ選手との対戦となりますけれども、 どのようなプランで臨みますか?

お互いに何度も何度も対戦しているので、お互いの手の内というのは本当によく知っているつもりです。もちろん、いつも簡単な試合というのはなかったですし、ジェシカー自身、本当に強い選手、ファイターですので、タフな試合になることは間違いないと思っています。 私としては、もちろん、アグレッシブに行きたいですし、自分のベストを尽くすだけだと思っていますので、ま、ベースラインからしっかりとしたテニスをができればと思いますし、何よりも 明日の試合をエンジョイしたいと思っています。ここで、彼女とプレイできるということが本当に素晴らしいことですし、この準決勝で戦えるというのも、本当に私にとっても嬉しいと思います。タフな試合になるのはもちろんなんですけれども、自分の全てを出し切りたいと思っています。

今日は、 ブレイクポイントを6度とも全てセーブして、相手にブレイクポイントを与えなかったという内容になりました。特にまた、あなたのサーブがブレイクされていなかったというのは、最も背の高い選手の部類には入らないあなたですけれども、非常にサーブは力強いものを持ってらっしゃると思います。そのサーブの良い理由というのは、どんなところにあるとご自身では考えていますか。

私自身、とても 長い時間をかけてサーブは練習しています。やはりすごく集中しているところは、自分のサーブが良ければ、 試合全体がとても良い形で運べるということになっていくのは分かっているので、サーブをしっかりと磨いていくということが大事だと思って、集中して臨んでいます。
おっしゃった通り、私は最も背の高い選手ではありませんけれども、ただ、サーブだけが魅力だとは思っていませんので、他の部分、例えば自分はとても足の速さもあります。足の筋肉が強いというところもありますので、高くジャンプすることもできますし、速く走ることもできます。
また、例えばボールを私が投げると非常に肩も強いので、そういった意味で、自分の身体的強さがどこにあるかというのは十分熟知しているので、その強みを十分に生かした試合をしたいといつも考えています。

メキシコから移動してきたばかりで、昨日、今日と2試合戦っていて、パフォーマンスが全然落ちてないように見えて、すごく驚いてるんですけれども、パフォーマンスを維持するためにやっていることだとか、どうやったらそんな強い体ができるのかってすごく興味があるんですけれども、その辺をちょっと教えていただけますか。

自分の体を強くするということは、ここ数年、ずっと試みてきていることです。やはり、フィットネス、そして自分の体の強さを磨いていくというところは、重点を置いて、臨んでいます。
これはやはり、シーズンを通して自分が力強く戦い続けるためには必要なことだと考えますので、そのためにも、自分の中でスケジュールを見ながら、ある時期になったら、1年間しっかりと長く持つように、チーム全体で、フィットネスを集中してやるという 期間を設けてやっています。
特に、シーズンが終盤に向かってきたこの時期では、やはり自分の体が良い状況、状態にあるということが非常に重要になってきますので、これが保てれば、さらに良い結果へと繋げていくことができると思っていますので、そこを集中して臨んでいるところは変わらずに行きたいと思っています。

あなたのキャリアの中で、色んな波があったと思います。アップダウンがあったと思いますけれども、どこか自分の中で、この大会 1つとは限らずでもいいんですけれども、あるいは、こういった試合、あるいは、こういったことを決断した時が、自分のターニングポイントのようなものになったなというふうに振り返られるようなところはありますか。

明らかに今年のUSオープン、全米オープンは、非常に大きな教訓を得たと自分では思っています。 そこでやはり自分は、しっかりと自分らしさを持たなければいけないなということを感じて、望んだのがサンディエゴだったと思いますし、 また、十分な時間を用いてリフレッシュすること、そしてもう1度チャージし直すということも必要なことなんだなということをしっかりと学びました。
とてもタフなスポーツでタフなシーズンを送っていますけれども、その中から、自分として ポジティブに感じられることをたくさん積み取っていきたいといつも考えています。

ギリシャ人の同僚から、あなたの国の状況を聞きました。色んなところ、公的な場面でも、あなたに対してちょっときつい言葉などが投げかけられているというようなところもあり、非常に大きなプレッシャーを感じていらっしゃるんではないかということだったんですけども、そういったSNSであったり、公的な意見であったりというのは、どういうふうにご自身の中で消化してプレッシャーをはねのけていますか。

私の母国のように小さな国では、やはり多くの良いアスリートがたくさんいるわけではありません。ですので、アスリートとして活躍している人たちには、どうしてもスポットライトが当たってしまいます。
特にテニスというのは毎週毎週試合があって、その中では当然良くない結果が出てしまったりすることもあるんですけれども、 そういったものは自分でも当然受け入れなければいけないですし、それが自分に対して、悪い影響が起こらないように努力していかなければいけないと思っています。
そういったことは、私自身はもう慣れている部分はあるんですけれども、やはり他の選手、アスリートにとってはタフなものかとも思います。ただ、 そういった厳しい声があると同時に、多くの人たちが愛情を注いでくれますし、サポートもくれます。ですから、私はしっかりとここで自分自身の強さを感じて強くなっていられると思いますし、それが今日ここにいられる理由でもあると思っています。
決して不公平に、必ずしも悪いことばかりを聞いているわけじゃないということは言っておきたいと思います。世界中どこに行っても、良いこと、悪いことを言う人たちは必ずいるので、そのバランスというのは絶対に取れているんだという風に自分は信じていたいと思います。