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ポストマッチインタビュー

POST
MATCH
INTERVIEW

2023.09.30

穂積 絵莉選手・二宮 真琴選手

ダブルス決勝
センターコート第三試合Not before 4:00PM 1 2 3
穂積 絵莉(JPN)二宮 真琴(JPN) 6 5 5
☆ウルリカ・エイケリ(NOR)☆イングリッド・ニール(EST) 3 7 10
穂積 絵莉選手・二宮 真琴選手

お疲れ様です。あと、準優勝おめでとうございます。正直、多分悔しい思いと、 地元の東レ、日本の大会での準優勝は、誇らしい部分もあるんじゃないかと思うんですけど、そのあたりの率直な試合後の気持ちを教えてください。

穂積選手
はい、ま、もちろん、やっぱり悔しいですし、今日は本当に、ま、今日はというかいつもなんですけど、負けたくはないので、まあ、本当に、ただただ今悔しいんですけど、本当に、今のこの結果が自分たちの実力だっていう風に受け止めて、 いいところも振り返り、悪いところも振り返り、また強いペアになっていきたいなという風に感じてます。で、やっぱりあの、去年は天候の影響で無観客インドアでの試合だったので、あの、こんなにたくさんの観客の人たちの前でプレーをまたできたっていうことがほんとに嬉しくて、すごく自分自身も試合が楽しかったですし、 また来年も強くなって戻ってきたいなと思ってます。

二宮選手
うん、まだ今は あのポイントでもっとこうすればよかったとか、こういうプレーをしたら良かったかなとか、色々考えることがあってあまり整理できてないんですけど。まあでも、この大会通して、ふたりのいいプレーを出せたのは確かですし、こういう舞台をもっといっぱい経験して、緊張する場面だったりとか、こういう決勝の舞台でいっぱい戦えるように、もっとふたりで積み上げていきたいなって思いました。

お疲れ様でした。第1セット見ててもそうなんですけど、これまでの試合見ててもすごい感じるのが、やっぱりリターンゲームがこのチームにとってだいぶキーな部分があるんじゃないかなと思うんですけども、そのリターンゲームの、自分たちにとっての、 どれぐらいの感じなのか教えていただけますか。

穂積選手
はい。あの、その通りで、すごくリターンゲームはすごく私たちにとって重要というか、リズムを作っていくのに大切なゲームだと思っていても、ほんとにサービスゲームを絶対キープできるほどのビッグサーブがあるわけでもないですし。 でも、逆に言うと、そんな選手はなかなかいなくて、やっぱり女子だとリターンが強い人たちもすごく多いですし、自分たちのリターンが1つ自分たちの強みでもあると思ってるので、そこが、いいプレーが増えてくると、自分たちのリズムができて、試合の内容も良くなってくるなっていうのは感じています。

二宮選手
一緒です。あの、ふたりでリターンゲームからリズムを作っていこうって言って 話してますし、私もリターンは早いタイミングで打てるのが武器だと思ってるので、それをいっぱい出したいと思ってプレイしてます。

信頼関係っていうか、そういうところも、こっち側はどっちが行くとかあるんですか?

穂積選手
あります。あの、今、やっぱりまことが言ったように、彼女の早いタイミングでリターンするっていうのはほんとにすごくすごく強い武器だと思ってるので、もういいリターンしたらすぐに私が前で動くように準備してたりとか、 どっちかがうまくいかなくても、どっちかが取るっていう、彼女の方がどっちかというと攻撃的で、私の方が攻撃はもちろんするんですけど、少し安定感のあるような、こう、バランスでうまくできていいけたらいいなっていう風に考えてやってます。

お疲れ様でした。ほんと紙一重の差のゲームだったと思うんですけど、マッチポイント握って取り切れなかったところ、 途中から何がうまくいかなかったのかとか、その敗因をどう今お考えでしょう。

穂積選手
はい。あの、セカンドセットは先にブレイク して、あの先ほど言ったようにリターンゲームで、こう、リズムを作っていけそうなところで、あの、ブレークバックを許すっていう展開が続いてしまって、 やはりあのサービスゲームも自分たち、こう、しっかりキープするっていうのが、1つの課題でもあるんですけど、ま、今日は、そこで自分、特に私のサービスゲームが自分たちのいい陣形 であるにも関わらず、ブレイクされてしまったことが多かったので、自分のサーブのスピードだったり、コースだったり、まあ、もう少しサーブの精度を上げ ていかなきゃいけないかなっていうふうに、今は、感じてます、はい。

二宮選手
うんと、まあ、やっぱりマッチポイントの、あの2ポイントがすごい頭に残ってはいるんですけど、あそこで、なんかもっとこうしたら良かったとか、そういうの考えてしまうんですけど、ま、それ以外にもたくさん、その、ま、4-1にできる場面があったりとか、 リードできそうな場面があったので、そこにももっとフォーカスしてというか、どういうプレーをしたらよかったかっていうのを反省して、うん、ちょっと、もう1回ビデオ見て、しっかり次に繋げたいなと思います。

お疲れ様でした。 ちょっと、すごい今更なんですけれども、昨日は加藤選手も含めて、94年組って、お互い意識するっていう話とかちょっとされてましたけれど、 お二人はなんかジュニアの方ってそんなにダブルス組んでなかったかなと思うんですけれど、ジュニアの頃、最初の初めて会った頃っていうのがどういう印象で、どういう風にこうお互いのこう、関係性とか変わってきたかなとか、プレーのしてる中で印象持ったかなとか、話し出すときりないかもしれないですけど、ちょっとダイジェスト版でそれぞれ教えていただけますか。

穂積選手
まず、出会いを覚えてないんですけど。でも、あんまり今と印象変わってない。真琴はなんか 人見知りで、すごい静かな子だなっていう印象。でも、テニスは真逆で、すごい爆発力のある、スピード感のあるテニスがもうジュニアの頃からしてたので、なんか、テニスとオフコートの性格がなんか違うなっていうような印象でしたかね。え、いつ出会ったかっ、ほんと、覚えてないんです。

二宮選手
うん、私も覚えてないんですけど、ま、でも、同じ94年なのになんかちょっと大人っぽいというか。 あの同い年には感じてなくてジュニアの頃は、やっぱりなんかちょっと、あの、喋りも上手いですし、なんか、ちょっと上の人かなっていう感じでしたね。ま、でも、プレイとかはジュニアの頃とかよく見てて、ダブルスも上手でしたし、なんか、うん、気合入ってるなっていう感じで、テニスの時は、あの、カモンの声もすごい通るしでかいんで、 うん、何かそういう印象です。

今もあまり変わってない。それとも、なんかちょっと年上っぽいと思ったけど、意外と抜けてるなとか、そういうこととかありました。

二宮選手
いや、ま、今はだいぶ、あの、一緒にいて喋るようになったんで、まあ、なんか同い年。やっぱり 同い年なんなのかなっていうか。同じですけど。そうですね。ま、そんなには変わってないです。

9月に久しぶりに組み始めて、だんだん結果も上がってきてると思うんですけど、今大会で得た収穫とかがあれば教えてください。

穂積選手
なんでしょう。なんでしょう。収穫。
あー、でも、あの、さっきもお話ししたように、やっぱりリターンゲームでそのリズムを作っていくっていう 話をしたんですけど、なんで、ブレイクアップを先にすることも結構多くあって、その後の自分たちのサービスゲームとか、 例えばサービングフォーザマッチとか、結構その時に、あ、ここなんか落とせないみたいな、絶対取りたいっていうような気持ちが今までは結構すごく強くて、なかなかいいプレーができなかったというか、あの、難しかったんですけど、今は結構、そのブレイクアップした後も2人で、ま、落としても、 ま、キープキープに戻るだけだから、もう少しリラックスして強気でいこうっていうような声かけを、お互いこうできるようになって、共通認識としてそういう意識を持っていることで、今までよりものびのび、その、ブレークアップした後のサービスゲームが、いい内容が増えてきたかなっていうのは感じてます。はい。

二宮選手
うーん、私は、うん、なんか、ミスした後も結構切り替えるのが 早くなったかなって、最近、最近っていうか、ま、今大会、ま、それはそういう私の攻撃的なプレーをいっぱい出していこうってえりちゃんともコーチとも話してできているので、それが、あの、ミスしても、自分のプレーをやっていい、やっていいよっていうか、どんどん出していこうって言ってくれてるので、 前よりミスしても次に切り替えられるようになったと思います。

以前のローランギャロスで準優勝した時のお2人より、今もそうかもしれないですけど、 今のお二人の方が、ダブルスチームの方が強いというか、強くもっともなれるんじゃないかななんていう風に見てるんですけど、ご本人たちのコンビネーションの感覚とかより、もっと二人とも強くなれるっていう手応えっていうのはどういう風に感じてますか。

穂積選手
はい、あのー、 ま、今の時点で私はあの時の自分たちよりも考え方とか、その試合中のどうするかっていう話し合いだったりとかは、すごく成長してると思っていて。あの時は本当に、ま、あんまり怖いもの知らずというか、もうほんとに勢いで行った部分もあったと思うので、今はまたさらにそこに行くっていうのは難しいことだとは思うんですけど、 これからこう、今この2週間、3週間やってきた感覚としては、あの頃よりも強いペアになれるっていうふうに感じてます。

二宮選手
私はあの頃よりも絶対に自分も穂積さんも、あの技術もメンタルも全部上がってると思うし、あの頃よりも強くなってると思うので、全然5年前よりもいいダブルスが できるって信じて今はできてます。

オンコートで二宮さんがまだ足りないところがあるっていう話されてたと思うんですけど、ふたりパリ五輪のメダルっていうところを見据えた上で、どこをこう伸ばして強化していきたいですか。どこが足りないですか。

二宮選手
足りないところを挙げたらきりがないですけど、ま、あの、今日みたいな緊張した場面で、自分のプレーをどれだけ出せるかとか、 練習ではやっぱりできてても、ああいう大きな舞台とか緊張した場面でできないこともたくさんあるので、そういう、 ま、メンタルと技術を噛み合わせることとか、サーブだったり、ストロークもそうですけど、足りないところはまだまだあげたらきりがないんですけど。
そうですね。まあ、でも、全部もっともっとレベルを上げたいです。

穂積選手
はい。 あのー、そうですね。今まことが言ったように、やはり大事なところでどれだけいいプレイができるかっていうのが勝敗にすごく大きく関わってくると思っていて。 あの、ほんとにトップ選手でも、もっと下のランキングの選手でもスキル的に変わることってそんなに大きくはないと思っていて。でも、シングルスでもダブルスでも他の選手の試合を見てると、やはりトップ選手はここぞというときの集中力だったり、勝負強さだったりっていうのが、 すごく抜き出ているなっていう風に感じてます。で、私自身今年の4月頃から、まあコーチとも話し合いをして、こう、練習量をすごく遠征中でも増やしてるんですけど、それがやはり自分の自信にも繋がっていて、これを積み重ねていけばスキルが上がるのはもちろんですけど、 あの、そういう緊張した場面で 自分を信じれる力もついてくるのかなというふうに感じています。なのでそれをまーこれから続けていけば、今日はできなかったことが次の試合ではまたできるようになって、成長していけるかなと思ってます。

穂積さんの質問なんですけれども、コロナの間とかそういうところとかに、一時期ダブルス、シングルス、どっちに絞るかみたいのもあったと思うんですけど、ちょっとこうランキングが落ちて、グランドスラム出れないっていうような時期も あったと思うんですけれども、そこから、今こういう風に戻ってきたっていうのは自分の中ではどういう風に評価されてますか。

穂積選手
そうですね、あの、まだシングルスはもうやりませんっていう風に考えてるわけではないんですけど、 ま、その、短期というか、中期というか、の目標としてやはりパリ五輪があるので、またもう1回ダブルスにフォーカスしてやってみようっていう風にやって、今はあのー、また真琴と楽しくダブルスができて順調に来ていると思いますし、またそのパリ五輪が終わってどうしていくかはちょっとまだ自分には見えてないですけど、今のところは、自分がそういう風な目標を立ててやって、順調に 来れてます。