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ポストマッチインタビュー

POST
MATCH
INTERVIEW

2023.10.01

ベロニカ・クデルメトワ選手

シングルス決勝
センターコート第一試合1st Match 1 2 3
☆ベロニカ・クデルメトワ 7 6
ジェシカ・ペグラ 5 1
ベロニカ・クデルメトワ選手

2度目の優勝おめでとうございます。前回ジェシカ選手と戦ったのはマドリードなんですけども、その時は3セットのマッチだったと思いますが、今回は非常にパワフルに相手を圧倒するという形で試合を運べましたが、何が違いがあったんでしょうか。

前回そのマドリッドで戦った時よりはずっといい形で今日は試合を運べたと思っています。もちろん、タフな選手が相手だということを分かっていた決勝でしたから、私も十分に準備は重ねてきましたけれども、彼女もほんとに素晴らしいファイターでどの試合でもしっかりと手堅いテニスを見せる選手ですから、それに対しての十分な対策を立てて準備をしなければなりませんでしたが、 そのおかげでこうしてこの美しいトロフィーを手にすることができたと思っています。試合の中ではもちろん、準備の段階で立てたゲームプランをしっかりと全てのポイントで 出し切ったと思いますし、そして私ができる全てを注ぎ込めたんではないかなというふうに思っています。それが違いだったかなと思います。

お疲れ様でした。2年半ぶりのタイトルとなりましたけど、率直な今の気持ちはいかがですか。

はい。ほんとにこのタイトルを獲得できて幸せに感じています。今回特に、この数ヶ月ですね、あまり自分にとっては簡単な状況ではなく、自分のベストがなかなか出せないということが続いていたので。 ですから、それを今週、随分、いい形にスイッチできたんではないかなと思いますから、ポジティブに、そしてより良いテニスができて結果につながったと思います。やはり最初の優勝というのは、とてもいいもので、そして特別なもの、格別なものとよく言われますけれども、 2つ目、2回目の今回も全く同じ気持ちでいます。

今回の優勝おめでとうございます。とてもスペシャルで嬉しい、という風におっしゃいましたけれども、ただコート上では、あなたはなかなか表情を崩さず、 喜びを表すということもなく、ラケットを投げて祝福するということもありませんけれども、それはやはりもう、試合に集中していたんでしょうか。

それは私の性格なんです。なかなか、そういった感情は表に出さないんですけれども、ただ今日皆さんにスマイルを見せたのはそれが本当の私の感情だと思ってくださいということでした。

おめでとうございます。この数ヶ月、あまりいい状態ではなかったということだったんですけれども、それは具体的にどういったところだったのでしょうか。それが今週良くなった理由を自分であげるとしたらどんなところでしょうか。

ウィンブルドンの後怪我があり、そしてちょっと調子が悪かった、体の調子が良くなかったというのがあり、 しばらく数週間戦列から離れていたというのがありました。その間はやはり、身体的にも精神的にも十分にウィンブルドンの時と同じような戦いができる準備ができていない段階だったので、 そこでちょっと間を置いたんですが、その後復帰してからもいくつか試合に続けて負けるようなことがあり、それはやはりどうしても自信を失うことにつながってしまいました。 また、身体面でもあまり調子が良くないというのがあったので、十分に良い試合ができないということがあったので、そういう良くないことが常に自分の頭の中にあり、それが全て良い方向に向かわないというのに繋がってしまったのかと思います。 ただ、今回ここに来た時にはやはりもっともっと自分はポジティブな面を見ていかなきゃいけないという風に思い直しました。 ですので、そのポジティブなムードに入って、そしてそれを探しながら戦っていくということをしようと思いました。ですので、ダブルスでもシングルスでもやはりその今言ったようなポジティブなところに向かっていこう、そういったものを見つけながらやっていこうと。コート上でどんなことが起きても、やはりポジティブな面を、 良い面を常に探して見ていこうというふうに心がけたところ、それがやはり結果にも繋がっていくところがあったので、それが良い方向に向かい始めると、だんだんだんだん同時に自信も深まっていきました。ですので、今はとてもその良い面がたくさん見えるという状態になっていると思いますんで、それがこの優勝につながったかなと思っています。

今日は自分のプラン通りに行けたという風におっしゃいましたけれども、実際にどのようなプランを作戦として立てたんでしょうか。

とにかく、相手のジェシカ選手が とても速いプレーをして、そしてどんどんどんどんポイントをクイックに取ってくというアグレッシブなスタイルですから。それに対して自分も同じようにアグレッシブさを持って、そしてサーブもリターンも良いものを返していかなければいけない、打たなければいけない、という風なことは考えていました。どれだけ彼女がいいこと をしてきても、それに対抗しなければいけなく、そうしなければもちろん彼女はどんどんどんどん、先に先行していってしまいますんで、よりアグレッシブな相手になってしまいますんで、 できるだけ自分のスタイル、自分のテニスというのにしっかりと基づいて戦いを展開していくということが大事だと思いますので、それを頭に入れながらできるだけミスを少なくして行こうというふうにプランしたのが今日の作戦でした。

今回の優勝でランキングもトップ10に近づくことになるかと思いますけれども、これは さらに自信が生まれたんではないかと思います。そしてこの優勝したということは、このランキングが上がるというところにやっぱり大切な部分があるんでしょうか。それともやはり自分の自信が深まるというところの方が大切でしょうか。

やはり1番大切なのは自分の自信が取り戻せるというところだと思います。そこから、やはり、どんどんどんどんポジティブに考えられるという自分が生まれてくると思いますので、 ランキングに関してはそこまでの重要性は私は持っていません。とにかく毎週良い形で戦い、そしてプレイヤーとして、そして人間として、少しでも良い 方向に向かっていければということを目標にしています。

2度目の優勝ということですけれども、次の目標はどんなところにありますか。

次もう1つまた優勝することですということですけども、ただもちろん自分がさらに成長して、 さらに自分のベストを尽くせる環境を作っていくということだと思います。やはり、
もっともっと自信を持って戦いたいですし。どのポイントもすべてのマッチ、すべての試合で しっかりとファイトしていくということを考えて戦えば、それはやがて結果につながっていくという風に思いますので、それが次目指すところであります。